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2012年7月17日 (火)

4723 km

 一ヶ月の放浪の旅から帰ってまいりました。昨日は、ひたすら休養と、
 旅の間に溜まった新聞の読破に努めました。結局、半月分を読了し、
 残りは、数日かけて、じわじわと読んでいくつもりです。旅の間、
 ニュースは、つとめてチェックしていたつもりですが、ネットだけでは、
 どうしても、漏れを生じてしまうということを改めて痛感しました。
 新聞でも読み落としは生じますが、紙面構成上の理由から、大事な
 ニュースほど、見落とす確率が低いのですね。一方、ネットの場合、
 見出しの文字は同じ大きさなので、重要度の差は順番くらいしかないので
 見落としが生じるのかと思ったのですが、そもそも、見出し一覧に、
 10個ぐらいしか並んでないので、11番目以降のニュースは、必然的に
 見逃してしまうってことに気づきました。それに、どのニュースサイトを
 利用するかの選択を間違えると、週刊誌的なネタには強くなるけど、
 そのぶん、重要なニュースを見逃す確率が上昇してしまうということを
 痛感しました。いや、これは、元々、私が週刊誌的なネタに、興味を
 覚えるタチなので、ひとつのニュースから、次々と関連ニュースの
 リンクをクリックしてしまい、さらに、拾ったキーワードで検索かけて、
 よりディープに週刊誌ネタを追求してしまうという傾向があるせいかも
 知れません。つまり、新聞の、網羅性以上に、抑制機能の働きが、
 興味本位の記事に溺れるのをふせぎ、結果として、重要度に沿った印象で
 ニュースに接することを助けるのではないかと思ったのでした。

 自宅のキッチンを使ってみて、ああ、なんと、使いやすく衛生的なのかと
 一種の感動がありました。まずは、広さがあるので、洗ったり切ったり
 煮たりという、いくつかの料理の過程を並行して行うことができる効率の
 良さに満足を感じました。次に、充分な照明の下で料理すると、食材の
 傷んだ部分の発見が容易なこと、たっぷりと水が使えるので、食器も、
 きちんと洗浄できることなど、ふつうにキッチンだけで料理していると
 見逃すようなことが再発見できました。そのことに気づけば、トイレに
 しても風呂にしても、いちいち、車から降りて施錠して行かなくても、
 「家の中」で、すべて事足りるというのは、これはもう、王侯貴族の
 生活です。もっとも、トイレもシャワーも完備しているキャンピングカー
 だって、存在してますが、それはそれで、限られたスペースの割り振り
 なので、別の使い勝手を犠牲にすることになります。あれもこれもと、
 すべての機能を詰め込むと、今度は、スペース自体つまり車を大きく
 せざるを得ないので、運転性や駐車場所の確保などに支障が出てきます。

 家とキャンピングカーを単純比較しても、詮無いことで、それよりも、
 自宅での家事の快適さからキャンピングカー内での、どこが問題点かを
 発見し、少しでも解消できる方法はないかと考えて、解決のための改善を
 施せば、それはそれで、遊びになります。一方、キャンピングカーでの
 不便さをガマンしてまで、なぜ、あちこちに出かけたいのかを考えて
 みて、たとえば風呂は、温泉だったり、スーパー銭湯だったり、手足を
 充分に伸ばすことができるからという気づけば、自宅に湯屋を自作して
 大きな浴槽を作ることを考えるとか、里山に露天風呂を自作するとか、
 たとえ、実現しなくても、そういうことを想像すること自体が、充分に
 楽しいこととなります。

 とはいえ、この一ヶ月の放浪は、非日常であって、さて、この先、日常を
 どのように組み立てていくと、「老後生活」の品質を高めていくことが
 できるのか、大きなテーマを抱えてしまったものです。それをいえば、
 これまでだって、どのように働けば、やりがいのある仕事ができたのか
 という大きなテーマを抱えていたわけですが、自覚の不足から、結構、
 うかうかと過ごして来ました。もっと言えば、生まれ落ちたときから、
 どのように生きれば充実した人生を送ることができるかというテーマを
 抱えてきたワケで、そのテーマに関しては、今、かなり重要な局面に
 さしかかっているんですけども、なんとなく、その答えは、ある程度の
 高みを持った「あきらめ」ではないかと思っています。それは、分を知る
 というようなことに近いとは思いますが、還暦の若僧は、あせって答えを
 出すことなく、もう10年くらいは、あくせくしてみてもいいかなと
 考えています。その過程が、第二の青春というようなものになれば、
 たぶん、大成功でしょう。

2012年6月28日 (木)

さらば気仙沼

 昨夜は、ひとり打ち上げでした。

Img_0741_2

 ごめんねぇ。震災前、松岩駅前にあった店が流されて、何一つ出て
 こなかったとか、お店のあたりは、6mの津波だったとか、仮設店舗
 ながら、昨年の8月には店を再開しただとか、いろんな話を聞いてて、
 写真を撮るのを忘れて、食べ散らかした写真になってしまいました。
 話にも夢中になったけど、飲んだり食べたりに夢中になって、撮るのを
 忘れていたとも言えますが…

 さあ、あこがれの気仙沼ホルモンです。お店によって、多少の違いは
 あるのでしょうけど、イチバンの特色は、

Img_0744

 焼き上がった肉をタレにつけたあと、きざんだキャベツと一緒に食べる
 ってところで、これがなんとも、おいしいのです。地元の人はキャベツに
 ウスターソースをかける人が多いのだそうですが、私は、何もかけずに
 むしゃむしゃ、いただきました。

Img_0742

 この食べ方に合うように、あらかじめ、しっかり味付けされた肉が出され
 ます。タレも、どちらかというと濃い味で、あっさりとしたキャベツとの
 相性が、バツグンに、いい感じなのです。私は、キャベツだけでも、4皿
 おかわりしました(おかわり自由のハズ…聞いたけど、ケセン語がよく
 聞き取れませんでした)ハラミ、ホルモン、ミノ、カルビーに、生中2杯
 ゴハンの大で、3,990 は、お得でしょ。

 こうして、ひとり宴会に大満足して、hana ちゃんを駐めたパーキングまで
 歩いて戻ってみると、ボランティア先で知り合った千葉県から来られた
 Sさんと再会しました。Sさんも車中泊なので、パーキングで会うのは、
 三度目です。気仙沼でボランティアセンターに通うのに適した車中泊の
 場所としては、にいつきパーキングか、はなのみちパーキングのふたつに
 限られるため、毎夜、車中泊組は、出会う確率が高いのです。といっても
 昨年と違って、車中泊のボランティアは、Sさんと私のふたりくらいな
 ものなんですけれど。Sさんとは、コーヒーとお茶だけで、4時間近く
 hana ちゃんの中で、おしゃべりしました。まあ、私は、アルコールも
 入ってるし、次の日からフリーですが、朝の早いSさん、夜遅くまで
 ごめんなさい。でも、ホントに楽しいひとときでした。

 にいつきパーキングは、一関から気仙沼市街に入る手前3km ほどの R284
 沿いの山間部にあるパーキングで、比較的、車の出入りも少ないし、水の
 供給もできる落ち着いたいい場所なのですが、TV電波の入りが悪いのが
 難点です。はなのみちパーキングは、R45 沿いにあり、買い物できる店が
 近くにあり(歩いていける距離に気仙沼ホルモン屋もある!)トラックと
 乗用車は、別々になってるのでアイドリング音に悩まされることもないし
 TV電波の入りもいいのですが、夜中にスケボーの練習をする若者が
 来たり、若者集団が、夜中に集まってダベったり、爆音を轟かせる車や
 バイクが、出入りしたり、R45 を通過したりします。どちらも一長一短
 なので、ふたつのパーキングをその日の予定に合わせて使い分けました。

Img_0733

 今回、9日間、通ったのは、明治7年3月15日設立という月立小学校に
 並んで立つ、月立中学校跡で、この中学校も、戦後すぐに建てられたで
 あろう風格を宿しています。

Img_0707

 この校舎の中に、

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 ↑↑↑ スタッフルーム兼写真洗浄作業場

Img_0719

 ↑↑↑ 収集された思い出品が展示された廊下。

Img_0721

 ↑↑↑ 拾得された場所ごとに分類整理された洗浄済みの写真群。

Img_0727

 ↑↑↑スキャン、複写された写真をデータベースに取り入れたり、顔認証
 による画像検索システムによって備蓄した写真の中から来訪者のために
 探し出すのを手助けしたりする場所などがあります。

 私も顔認証システムを体験してみました。まず、デジカメで私の顔写真を
 撮り、それを元に、データベース内の画像を検索します。私の場合、
 95件がヒットしました。いろんな年齢の男女が検索されます。その
 ほとんどは、自分の眼から見て、あきらかに似てなくて、「どちらかと
 いうと似ている」というレベルの人が3人いました。でも、ある程度
 広範囲に拾い出すことで、近親者とかをも拾い出す可能性は、あるかなと
 思えました。

 9日間にわたって、私を心地よく受け入れてくださった気仙沼復興協会の
 スタッフの方は、もちろんのこと、一緒に作業した千葉から来た3人組の
 おばちゃん、愛知から来た3人組のOL、東京から来た老夫婦、金光教の
 おふたり、ルーテル教会救援活動事務所を通じて来られたカルフォルニア
 在住の女子大生とウィスコンシン州の保母さん、フィラデルフィアに住む
 南アフリカ生まれの医大生と、この8月にハーバード大医学部に入学する
 ポーランド系アメリカ人のお父さんとベトナム人のお母さんから生まれた
 奥さんのアメリカ人ご夫妻。鹿児島、栃木、千葉、愛知、山形、岡山の
 それぞれの地から個人参加されたボランティアのみなさん方、あたたかい
 挨拶をいただいた仮設住宅の方々、ほんとに、お世話になりました。

2012年6月23日 (土)

こぼれ日、あたり日

 お約束の(笑)今夜の食事。

Img_0699

 マー坊茄子(麻婆茄子ではありません)に冷や奴。袋詰めタイプの豆腐を
 売ってたので、ゲット。一丁買いに比べると、若干、高めですが、日持ち
 するのと、三回に分けて食べることができるので、断然、こちらのほうが
 コストパフォーマンスが高くなります。マー坊茄子は、挽肉の代わりに、
 鶏のモモ肉を使い、味噌、豆板醤、砂糖、ゴマ油で味付けして、最後に、
 ラー油をふりかけてあります。無計画に作ったので、干し椎茸は、電子
 レンジを使って戻しましたが、歯ごたえがシコシコと(爆)しました。
 でも、戻し汁から、いいダシが出て、七難を隠してくれました。

 さて、今日でボランティアも5日目。毎日、写真の洗浄作業のお手伝いを
 しています。写真が海水に浸ると、バクテリアに写真の表面を保護する
 ゼラチン質の膜を食べられて、さらに、インクも食べられてしまって、
 色落ちするんだそうです。こうした写真を、そのままにしておくと、
 やがて、すべてが冒されて写真が写真でなくなってしまいます。そこで、
 今、冒されてる部分は、やむを得ないので洗い流して、一部分だけでも
 残すようにするというのが、写真洗浄作業です。実際の作業としては、
 ぬるま湯で冒された部分を洗い流す→機械で乾燥させる→スキャナーに
 読み込みデータ化するという手順です。最初は、瓦礫の下から出てきた
 写真が主だったのですが、最近では、それぞれの被災者が持ってる写真の
 劣化が激しくなっていくだけなので洗浄を依頼されることが多くなって
 きているんだそうです。拾われてきた写真の洗浄が済むと、新聞に掲載
 して、持ち主を捜します。膨大な量の写真の中から、お目当ての写真を
 探し出すために、顔認証技術を使って、探す人の顔写真を元に、保存して
 ある写真を画像検索して、似た顔を含む写真群を見つけ出したりして
 います。写真だけではなく位牌とか、ハガキ類とか、思い出の品を集めて
 展示して持ち主を探しています。毎週二回は、仮設商店街の催し場で
 閲覧してもらってもいるようです。活動の主体は、気仙沼復興協会という
 団体で、この団体の設立自体が緊急雇用対策にもなっています。

 作業は、廃校になった旧 月立中学校の校舎で行ってます。最初の日は、
 ボランティアセンターに登録して、現地までの送迎もしてもらいました。
 しかし、二日目が、ちょうど、ボランティアセンターが休みの日なのを
 いいことに、直接、月立中学校に行って作業に参加させてもらいました。
 以後、ずっと、毎朝、「通勤」しています。
 実は、ボランティアセンターを通すと、毎日、報告書を書けと言われる
 のが、めんどくさいというのもありますが、送迎をしてもらうと、お昼の
 弁当を毎日、こさえねばなりません。そのために、弁当箱も買いましたが
 けっこう、これが、苦痛なのです。hana ちゃんで行けば、お昼は、何でも
 作って食べることができます。それに、ボランティアセンターに、毎朝、
 8時半に集合しなくてもよいので、時間的な余裕も生まれます。
 まあ、勝手と言えば勝手な行動ですが、月立中学校の隣に月立小学校が
 あって、共通の校庭だったところには、仮設住宅が建てられています。
 仮設に住む人が、毎日、hana ちゃんを見かけてくれていれば、自然と
 私の姿も目に入り、いろいろ、話かけたりするときに、都合が良いのでは
 ないかと、密かに思っていたりもするのです。現に、被災者の方のうちの
 おひとりは、震災直後に岡山県笠岡市に避難されていたとのことで、私の
 車の岡山ナンバーを見てなつがしがってくれました。問題は、仮設住宅の
 人は、ほとんど、外に出ることがなく、仮設住宅の人同士も、立ち話を
 したりすることが、ほとんどないということなので、なかなか、話の
 きっかけどころか、話す相手を掴まえること自体がムツカシイという状況
 です。

 昨日、お昼休みに、hana ちゃんに戻ってみると、買ったばかりの、お酢の
 ビンがひっくり返って、全部、こぼれてしまってるのを発見しました。
 こぼれた場所は、食料庫にしているクーラーボックスの中ですから、最悪
 っていうワケでもありませんが、調味料、食料、食器、ポリラップなど、
 全部、取り出して、ひとつひとつ、ペーパータオルでぬぐったり、水で
 洗ったり、お酢で濡れてしまった紙箱は捨てるなど、夕方、中学校に
 駐車したまま、大片付けをしました。で、そのあと、買い物をして、
 P泊地にしている花の道パーキングに戻ったところ、5リットルの水を
 入れてるポリ容器の水栓をきちっと閉めていなくて、どうやら、500cc 程
 ブチまけてしまっているようなのを発見。結果的に、これは、そう大した
 ことにはなっていなくて、ホッと胸をなでおろしましたが、それがわかる
 までは、座席の下が水浸しになっているのではないかと戦々兢々でした。

 月立中学校への通勤路は山道なので、ところどころ、二車線が一車線に
 細くなるところがあります。今朝の通勤途中で、そんな広い道が狭くなる
 位置で、右手の民家から、車が左折して出ようとしてるのが見えました。
 私の車は反対車線というものの、心理的に邪魔になるかとスピードを
 あげて、左折車の前を通過しようと、一車線のところへと急ぎました。
 ところが、そこに、ちょうど対向車がやってきたのです。で、右の車と
 正面から来る車の、どちらにも、邪魔にならない方法はないかと、一瞬、
 探りながら、左へ左へと寄りすぎて、左のフェンダーをガードレールに
 ぶつけてしまいました。あとで、見たら、そう大したことはなかった
 のですが、でも、それなりのことはしてやる必要があります。
 帰りは帰りで、気仙沼バイパスのインター付近を走っていたところ、
 右手からスズメの群れが、低い位置で私の車の前を横切ろうと飛び出して
 きました。まさかのことに、その群れの2羽が、hana ちゃんの顔に
 ぶつかって、鈍い音がしました。信号の手前なので、かなり減速して
 低速度だったので、なんとか、スズメさん、無事でいてくれますように。

2012年6月21日 (木)

気仙沼三日目 III

 なつかしい方々と再会を果たし、その足でボランティアセンターに向かい
 ました。現時点でのボランティア活動は、海水浴場の片付けと、写真の
 洗浄が主で、あとは、そのときどきに入ってくるニーズに応えて、普通の
 引っ越しの手伝いとかがあったりするという話でした。とりあえず、
 次の日の予約をしておくようにとの要請を受けて、ほんのちょっと、
 ためらうところはありましたが、結局、予約しておきました。今回の
 気仙沼は、ボランティア活動が主目的ではなく、「帰省」を果たしたい
 という気持ちでしたし、おそらく、ニーズがないだろうとの予断を
 持っていて、それらが、ためらいを呼んだのでした。それに、前回同様、
 被災者の方からニーズはあるけれど、応えきれない項目のリストみたいな
 ものがあるかと質問したのですが、はっきりとした返事をいただけません
 でした。でも、このことは、あまり食い下がっても、センターの方に
 とっては、迷惑な話になってしまうことは、前回、経験済みなので、
 「待ってました」とばかり、リストを見せてくれないのであれば、あまり
 突っ込むことではないのです。でも、やはり、私としては、自分の特技を
 生かせるようなボランティア活動ができるなら、やりがいを感じることが
 できるのではないかという思いを捨てきれないところがあるのです。
 前回、「自分がやりたことではなく、相手がして欲しいと言うことを
 するのがボランティアだ」と、達観したハズなのに、でも、相手って、
 誰?ボランティアセンターの人ではなく、被災者自身じゃないの?
 というところに思いが堂々巡りするのです。

 メグちゃん(バイク:エイプ100)を hana ちゃん(キャンピングカー:
 コースター)に積み込み、岡山を出発以来、三日間のホコリと汗を流す
 ために、大曲コミュニティセンターに向かいました。そこには、市の
 ゴミ焼却場の廃熱を利用した公衆風呂があるのです。

 一年以上のブランクがあったので、途中、道に迷ってしまって、少し、
 山がかったところに入ってしまいました。そこで、なんと!カモシカを
 見かけたのです。びっくりしたぁ!山道といっても、普通に片側1車線の
 2車線道路で、近くに民家も畑もあります。カモシカがいたのは、ほぼ、
 道路沿いの畑への入り口みたいなところで、運転してる私と、モロに
 目が合いました。な、なっ、なんで!というのが、そのときの感想で、
 女房は、立山の高原バスに乗ったときに「カモシカ!」と言いましたが、
 私は、ちょうどそのとき、座席の下に落とした花の本を拾っていたので
 見ることができませんでした。日本アルプスでは、雷鳥は、ちょくちょく
 見かけるのですが、カモシカとなると、そのときが、唯一のニアミス経験
 でした。それが、道路脇に立ってるカモシカを見るとは!あとで、地元の
 人に聞くと、気仙沼では、ごく普通にカモシカを見かけるだけではなく、
 出たばかりの作物の芽を食べられるなど農作物被害も出ているようです。
 震災後は、廃線状態になってる気仙沼の線路をゆうゆうと歩いている
 カモシカの目撃情報が地元の新聞に載っていたり、人里近くの出没度が、
 さらに増しているような雰囲気です。いやあ、ホントにびっくりでした。

 大曲コミュニティセンターの受付の方に「100円ですか?」と聞かれ、
 「いえ、200円コースでお願いします」と答えたら「失礼しました」と
 謝られました。100円というのは、65歳以上の料金なのです。
 その歳に見られたかと、さすがに、軽いショックを受けたのでした(爆)

2012年6月20日 (水)

気仙沼三日目 II


 三日目の朝、バイクに乗り換えて、まず、気仙沼市役所に向かいました。
 地震前は、総務にいらっしゃったという話でしたので、2階の総務の
 部屋を覗くと、似ているようではあっても、確かにそうだとは言えない
 方を見つけたのですが、一年以上経っていて、少し、自信がなかったので
 近くの方に「△△さん、いらっしゃいますか?」と尋ねたら「その名前の
 者は、かつて総務にいたことがありませんが…」という答え。種明かし
 すると、△△さんと記憶していた当時の担当者の方は、実は、○○さん
 という名前だったのです。やはり、最初に似ている…と、思った方が、
 ○○さんでした。会うと、非常になつがしがっていただけて、うれしく
 思いました。突然の訪問ですから、当時のもうひとりの担当者の方の
 行き先を聞いて、早々に辞することにしました。もうひと方のお名前も
 微妙に間違えて記憶してました。こういうことがあってはいけないと、
 当時、ちゃんと、お名前などは、手帳に記していたのですが、今回、
 その手帳を持ってくるのを忘れたのでした(爆)

 もうひと方は、本庁から20kmほど離れたところにある本吉総合支所に
 去年の10月に異動されたということで、再び、メグちゃんに乗って、
 そちらに向かいました。途中、45号線を走ってると、基礎だけを残し、
 家がすべて流された地区が、いくつも広がっていました。風景としては、
 当時のままに近い感じで、違いは、瓦礫が撤去されてることだけです。

 本吉総合支所の方からも、歓迎を受け、短い時間でしたが、今の状況を
 いろいろ教えていただきました。食べることをどうするかがテーマだった
 去年と違って、家も職も失った方に行政が何ができるか、しかも、十年
 とかではなく、3年、いや、もっと短い時間で生きる希望のようなものを
 提供しなければならないのに、できることが、あまりにも小さく少ない
 という東日本大震災を経験した多くの方が直面している問題そのものに
 ついてでした。話題は、深刻ですが、短いながらも楽しい時間を過ごして
 本吉支所をあとにしました。建物の外まで、見送っていただき、さらに、
 その先の信号に、ひっかかってると、信号が変わるまで見送っていただき
 ました。

 まだまだ、あるのですが、今日も、ボランティアに出かけるので、時間が
 ありません。続きは、夜?明日の朝?夜は、眠たくなって、寝てしまうし
 朝は、寝ぼけ眼だし、次々と、書きたいことができるし…

 旅って、ホントにいいですね。

2012年6月19日 (火)

気仙沼三日目

 慣例の(爆)昨夜の夕食写真から。

Img_0667

 豆腐まるごと一丁の冷や奴と、タマネギまるごと一個のオニオンサラダ
 です。それに、ニラまんじゅう3個とインスタントの味噌汁。旅先の
 ひとり暮らしには、いろいろ、不便がありますが、豆腐も、そのひとつ。
 一丁は、やはり、大きすぎるのですね。でも、手頃な大きさに三分割
 してあるのって、値段は倍で、分量は半分ほどってことが多いのです。
 で、三日続けて冷や奴よりは、三日に一度、特盛り冷や奴一丁となる
 ワケです。冷や奴に乗せる青ネギか細ネギを探したけれど見つかり
 ませんでした。そこで、ふと、見つけたのが、ミョウガ!スライスして
 ゼイタク過ぎる薬味になりました。

 うーん。弁当を作った話とか、敷布パットの話とか、生ゴミの処理に
 ついての話とか、なんと、カモシカを見かけた話とか、いろいろ、
 あるのですが、ボランティアの集合時間が迫ってます。続きは、あとで。

2012年6月18日 (月)

気仙沼到着。

 昨日、無事、気仙沼入りしました。今朝は、いきなりの地震で、ちょっと
 驚きました。幸い震度4と、強い揺れではなかったのですが、体感的には
 揺れが、かなり、長く続いたので、不安を感じました。気仙沼市街より、
 3km ほど山寄りにある「にいつきパーキング」が昨夜のP泊地でした。
 トイレ設備だけある、あっさりしたパーキングです。去年は、もう少し
 街に近いボランティアセンター近くの駐車場で過ごしたわけですが、
 そこは、TVの電波が入りにくく、朝の連続ドラマを見るのに苦労した
 のですが、ここ「にいつきパーキング」は、さらに、電波が弱いのです。
 昨夜は「平清盛」を見るのに、途切れ途切れで、しょっちゅう画面や音が
 途絶えて、想像力をかき立てるドラマ展開となってました。今朝のように
 地震が起きたとき、TVの情報が一番早くて正確だと期待できるので、
 受信できないと不便を感じるのです。ネットで震度4とわかり、ラジオで
 少し詳細な情報が得られたのですが、津波の心配があるのかどうかが
 わかるのに一時間くらいかかったのでは、情報としての価値が、あまりに
 低すぎます。

 昨日は、18時半頃、気仙沼に到着して、宿泊地近くの民家に、まず、
 「帰省」のあいさつに行きました。ご夫婦とも私を覚えていてくれたので
 うれしく感じました。今日は、お世話になった市の職員の方を訪ねて
 みようと思います。そのあと、新しくなったボランティアセンターに
 行って、私にも、できるようなニーズがあるかどうか聞いて、今後の
 予定を立てようと思ってます。

2012年6月17日 (日)

まだ、新潟。

 昨夜は、磐越道の五泉PAでP泊しました。朝、草津PAを出発して、
 およそ13時間後に到着。約 560km の道のりでした。意外と走って
 いませんね。自炊は時間をとられるのは事実ですが、パーキングに
 立ち寄り過ぎるのでしょうか?実運転時間が7時間を超えてるので、
 けっこう腰が痛くなってます。まあ、予定のない、ゆっくり旅ですから
 無理しなくてもいいのですけど、今日中には、気仙沼に到着したいな。
 でも、まだ、400km 以上あるだろうなあ。高速だけじゃなくて一般道も
 あるしなあ。

Img_0652

 昨日の昼食はカップ焼きそばでした。でも、抜け目なく?ボイルド
 キャベツを山盛り。添付のマヨネーズは使わずに、

Img_0650

 植物性ステロールたっぷりの、この製品。キューピーのデュフェのように
 カロリー1/2じゃないのが小さな不満ですが、食料品の買い出しに
 行ったスーパーに置いてなかったので仕方がありません。

Img_0656_2

 夕食は、↑↑↑の材料で味噌野菜炒め。豚肉は、冷凍庫に入れておいたら
 ガチンゴチンに凍ってしまって、やっと切り出しただけなので、たぶん、
 30gぐらい。豚肉風味の野菜炒めってとこですね。最初の晩餐が、
 コレステロールたっぷりでしたから、これくらいヘルシーにしないとね。
 ごま油がコレステロール0のヘルシータイプってとこが泣かせるでしょ。

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 できあがったので、いっただきま~す♪ ん?マズい。豚肉がカリカリを
 通り越して何だかコゲくさいし。味噌も豆板醤も足りなかったのかな?
 なんとも、間抜けな味なので、昼食の焼きそばに付いていたマヨネーズを
 まぶしてみました。これで、ヘルシーじゃなくなりました(爆)少しは、
 マシになりましたが、インスタントの味噌汁のほうが、数段、おいしい。

Image1

 やはり、バイクが邪魔するキッチンでは、ちゃんとした料理がムツカシイ
 ということなんでしょうかねぇ(違)ところで、積み込んだ水は、黄色の
 矢印の戸棚に置いてます。で、バイクを降ろさなきゃ、取り出せません。
 で、ポリシーに少し反しますが、サービスエリアの水を9リットルほど
 いただきました。

 豚肉は、まな板を使わずに調理ハサミで切りました。野菜を切っただけの
 包丁やまな板は、ざっと洗うだけですが、生肉を切った調理ハサミは、
 熱湯で念入りに洗います。また、生肉状態のときに肉を炒めた割り箸も、
 野菜を炒めるためには使わずに捨てました。水はケチりますが、これでも
 衛生面には、気を配っているのですよ。

2012年6月16日 (土)

最初の晩餐

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 ステーキとビールで、ひとり出発を祝う宴です。せっかくの肉が焼き過ぎ
 のようですが、フライパンに敷いたオリーブオイルを熱しすぎたため、
 焼き色がつきすぎました。

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 ビールを飲み干したら、炊きたてゴハンに辛し明太子、みそ汁を足して、
 ひとり晩餐会の始まりです。お皿にサランラップを敷いて肉を載せて
 いるのは、中国の屋台のマネです。こうしておくと、洗い物が、とっても
 ラクになります。

 ところで、hana ちゃん内での洗い物ですが、台所洗剤は使いません。
 熱湯とペーパータオルとで、どんなガンコな油汚れも落とします。排水は
 たいていの場合、里山まで持ち帰って捨てることになるので、台所洗剤を
 使うと、土を汚してしまうことになるのです。今回のように長丁場に
 なると、さすがに排水を持ち帰ることはできないので、公共の水洗トイレ
 などに流させていただくのですが、生物分解可能な排水ですので、少し
 ばかり気が楽なのです。ペーパータオルを使うのは、洗い物に使う水を
 少なくするためです。今回は、35 リットルくらいの水を積み込みましたが
 普通に家の台所の要領で洗い物をすると、あっというまになくなって
 しまいます。お米を研いだり、洗い物をしたり、今回の調理で使った水の
 総量は、2リットル程度です。キャンピングカー生活での水の補給は、
 けっこう、大きなテーマで、私の場合は、全国各地の名水を主たる水の
 供給源としようとしてますが、どの名水でも利用できるというわけでは
 ありません。飲み水として適する水質かどうかとか、タンクに汲むだけの
 水量があるかどうかとか、近くに hana ちゃんを駐めるだけのスペースが
 あるかだとか、人気すぎて長蛇の列がいつもできていて、汲むのに時間が
 かかり過ぎないかだとか、いろいろ、条件が厳しいのです。

 全国に三千ヶ所以上あると言われる名水のうち、キャンピングカーが
 安心して利用できる名水が、はたして、どれほどあるのか、これもまた、
 研究テーマというよりも、ひとつの旅の楽しみくらいに考えて探訪して
 いきたいなと思ってます。

 今日のP泊地は、草津PA(上り線)。岡山から、224km 。気仙沼への
 行程の 17% ってとこでしょうか。うーん。先は遠い(爆) 

2012年6月15日 (金)

いよいよ出発。

 買い物も、持っていく物の準備も終わって、いよいよ、気仙沼に向けて
 出発です。といっても、これから、hana ちゃんのところまで行って、
 荷物を積み替えてからですから、実際には、3時前になるかな?
 今日中に、北陸道に乗れたら上出来ってところでしょう。

 週休7日制になって、ちょうど、一週間経ちましたが、体感日数は、
 3日ぐらい。勤めていたときも、ゴールデンウィークとかの体感時間は、
 同じようなものでしたから、まあ、こんなものかと。しかし、ストレス
 ほぼゼロな毎日って、いいですね。平日の昼間に運転すると信じられない
 ような運転に出くわすのが、唯一、ストレスと言えばストレス。とにかく
 今日できなくても明日できるし、思いついたら、その場でやってしまう
 ことができるのがいいですね。たとえば、生命保険のことで、ちょっと、
 問い合わせしたいことができたのですが、相談テレフォンの営業時間って
 平日の昼間だから、これまでは、平日休みまで待って問い合わせをするか
 ネットに相談を書き込んでおくか、いずれにしても、すぐに答えを得る
 ことは、なかなか、困難でした。でも、今回は、思いついたと同時に
 電話。相談テレフォンは、混み合ってなくて、すぐに、先方が出て、
 その場で、答えを得ることができました。お米を買いに行くにしても、
 docomo に質問に行くにしても、とにかく、思った、そのときに行動を
 起こして、その場で解決。いいもんですね。

 さて、会社勤めを始めてからというもの、一ヶ月の放浪などというのは、
 未体験ゾーンです。さて、帰宅したときの体感日数は、何日なんでしょ。

より以前の記事一覧