製作過程(2)
■ メインベッド製作スタート 2004年08月09日
マフラーが折れてしまいました。錆びた部分がエンジンの振動に
耐えきれなかったようです。
とりあえず、石綿で包んで応急修理しましたが、検査を通るなら
このままにするかも。といっても、針金で吊った部分は、もう少し
なんとかしないと、危なげですね。マフラーくらい交換すれば
いいのですが、なにしろ、25年前の車ですから部品があるか
どうか微妙です。それに、この石綿は解体した灯油ボイラー
から拾ったのですが、筒状になっていて、マフラーを補修する
のに、うってつけなので、なんとか使いたいなあっていう気持ちも
あります。
7月は針の木大雪渓に登ったり、新電源計画に取りかかるなど、
木工事は、小休止状態に。納車から1年を経て、8ナンバーを
とるために必要な構造要件を満たすための工事のうち、まだ、
三分の一程度しか完了していません。
お盆休みを利用して、少し、ペースをあげました。メインベッドは、
三つの区画で構成されます。通路の左側部分(上の写真では
右側)、真ん中の通路部分、畳が見えてる車両右側部分です。
右左で言うと、ちょっと、ややこしいですね。車の場合、右左は、
進行方向、つまり、前に向かって右か左かを言いますが、室内の
写真は、たいてい、車両後方に向かって写していますから、
どうにも、ややっこしいことになります。何か、よい表現方法って
ないかなあ。下の写真は、上の写真の前端の支える役目と
下駄箱を兼ねた部品の製作風景です。
雑然としていますが、下の写真は、2004年11月6日に撮影したものです。
メインベッドの車両右側部分の床を張り終わり、通路部分の蓋の作成に
とりかかっています。車両右側部分は、これで完成ではなくて、この上に、
もう一度、表側にあたる板張りをします。写真右下にポルタポッティも
写っていますね。
下の写真は、2005年3月13日のものですが、通路部分の蓋ができ
あがり、車両右側部分の上張りに取りかかっています。
下の写真が、車両右側部分の製作風景です。縦方向に三分割してます。
左三分の一は、表板も張って完成状態です。右三分の一は、下板だけで
半完成状態です。真ん中の三分の一は、ひっくり返して裏から表板を
ビスで留めているところです。
■ メインベッドが、一応、完成 05年04月09日
下の写真は、まだ、後端を切り揃えていませんが、とりあえずは
完成です。
通路部分は、前後二分割の跳ね上げ式になっています。
こうして振り返ってみると、けっこう、サボることなく、一歩ずつ
作業を重ねてきたのだなぁって、思いました。作業手順を追う
中では紹介しきれませんが、最後部のサブベッド兼給排水設備
のあたりは、精度が気に入らなくて、部品の補正や取り替えの
ために、組み上がったものを一度全部バラバラにして修正し、
もう一度組み立てています。最初の頃に比べると、工作の腕が
あがって、mm単位の精度しか出せなかったものが、0.1mm 単位に
までなったものですから、2mm も隙間があいてる場所なんかが
見つかると気に入らないんですね。
製作のための設計図は作成しませんでした。車福が後部に
いくほど絞り込まれていて寸法を、あらかじめ測るよりも
そのつど、現物あわせで寸法を決めていくほうが楽という
のもあります。しかし、それよりも、いくら大量に材料を
もらってきている(註1)とは言っても、長さ、幅、厚さの思い通りの
木材があるわけではありません。おおまかなイメージが
できると、まず、材料になりそうな木材を選びながら、その
イメージを具体化します。次に、選んだ材料に電気カンナを
かけます。木目や、節の量や位置など、一本ずつ違う材料を
どういうふうに組み合わせて使うかを考えながら、あるいは、
実際に作りながら、設計が決まっていきます。半分ほど作り
かけて、最初に戻ることもあります。こうして、3歩進んで
2歩下がるといった感じで工程を積み重ねていったので
時間がかかったのだと思います。
(註1)木材は、建築会社に交渉して、使われないまま風雨にさらされていた
材木(節や曲がりなど棟梁から返品された材木などが貯まっていた)を
2tトラック一杯、もらってきていたので、材料だけは大量にあったのです。
製作過程(3)に続く
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